腰椎すべり症 | 相模原の徳永接骨院（淵野辺駅~歩7分）

腰椎すべり症とは、端的に言うと腰椎の一部が前にズレている状態なのですが、言葉で聞くと怖い状態ですよね。まさか背骨が前に滑ってズレているなんて思いもよらないと思います。40代以降の女性に好発し、第四腰椎部分ですべり症が起きることが多いです。

早めに対処することが大切

腰椎がすべってズレることによって脊柱管が狭くなり、その中を通る脊髄（腰椎部分では馬尾という）が圧迫されることによって下肢の神経症状や腰痛を引き起こします。外からの見た目で腰椎すべり症を判断することは難しく、だいたいは整形外科などでレントゲンやMRIによって発覚します。
保存治療か外科的治療という選択肢がありますが、排尿障害など日常生活に大きな支障がない限りは十分整体などで治療し、改善に向かうことができますので、分かった時点で早めに対処することが大切です。

腰椎すべり症の症状は大きく分けると腰痛と下肢神経症状の2つです。慢性的な腰痛や、長時間の立ち仕事やデスクワーク後の強い腰痛があります。動作でいうと伸展時の疼痛増大が特徴的で、仰向けの状態でも腰の痛みを感じることがあります。

進行してしまうと日常生活に支障をきたすことも

腰痛と同時に下肢の神経痛、しびれが発生しますが、常に神経症状があるというよりは歩行開始後しばらくして神経症状が出現し、休むと消失を繰り返す（間欠性跛行）というのも特徴的な腰椎すべり症の特徴です。股下あたりや鼠径部のしびれなどがある場合もあります。
腰椎すべり症がかなり進行した例では馬尾神経の圧迫による排尿排便障害などかなり大きな日常生活の支障をきたすことがあります。ただ、それもあまり多い例では無く、基本的にはそうなる前に何らかの治療に取り掛かれるはずです。

腰椎すべり症発生の原因は「変性」によるものか「分離症」を併発しているものに分けられます。
椎骨を支える黄色靭帯や後縦靭帯などの靭帯が変性することや、骨粗鬆症など背骨の基盤を揺るがすような組織の変性によってすべり症が起こります。先天的に生まれつき靭帯の支持性が弱い場合などを除いては加齢やホルモンによる変性といわれていて、そのため40代以降の女性に好発するのです。

長期的な不良姿勢や生活習慣が原因かも

分離すべり症の場合は、若年期に発生した腰椎分離症であったり、激しいスポーツや腰を捻る動作の多用、脊椎の柔軟性低下による疲労骨折などが原因で腰椎分離すべり症になります。
変性すべり症と分離すべり症のどちらにも共通していえるのは、1回の外力による損傷というよりは、不良姿勢の継続や疲労の蓄積であったり、長期間の生活習慣の積み重ねの結果によって発症しているという部分です。

腰椎すべり症に対しての治療法で最も安全かつ再発予防に効果的なのは整体による治療だと考えています。
腰椎すべり症の原因の項でもお話したように、突発的な原因ではなくもっと長期的なダメージの蓄積が大きな原因であります。腰椎すべり症によって出ている症状を早く抑える、さらには治った後にもまた痛みが出ないような身体づくりをしていくには、整体による「腰椎に負担を溜めないバランスの構築」がキーポイントになります。

徳永接骨院の腰椎すべり症の施術

徳永接骨院における具体的な腰椎すべり症の治療としては、股関節前面の筋肉、腸腰筋などの可動性を向上させ、臀部筋の緊張をとり、腰椎胸椎のしなやかさを取り戻していく施術です。骨の位置を力でバキッと正すのではなく、非常に優しいやり方で筋肉の緊張を緩和し、結果的に良い姿勢を作っていくという治療方法です。
整体治療と並行してできることから軽いエクササイズなどを絡めていくので、最終的に腰椎すべり症によって出現していた痛みやしびれが取れるのも早いですし、なおかつ手術など他の治療方法によって考えられるリスクを排除した治療プログラムで進めていくことができます。

腰椎すべり症でとられる基本的なリハビリ方法はストレッチです。
特に股関節の前側や下腹部の緊張があると腰椎が過度に伸展状態になり、余計にすべり症を悪化させる要因になるので、原因筋をストレッチして緊張をとるということが有効です。
しかし、痛みのある状態ではストレッチの動作が難しいということと、間違えると逆効果になるので、当院では「ワイパー体操」という安全かつ効率的に股関節の緊張がとれるエクササイズを推奨しています。

また、腹圧を高めることも大切で、仰向けで足を浮かせた状態をキープするような腹筋運動を腰椎すべり症のリハビリとして取り入れることも多いです。