股関節の痛み
股関節の痛みの原因
急性の外傷(ぶつけたとかひねった)以外で股関節が痛くなる原因は大きくわけると2つ考えられます。
一つは「体のゆがみ」二つ目は「筋肉の緊張」です。
それぞれを詳しくみていきましょう。
体のゆがみ
「体のゆがみ」が股関節の痛みを引き起こしている場合は、主に骨盤のゆがみが関係してきます。
骨盤が後傾してしまうと股関節の可動域も狭くなりますし、左右の高さが違ってくれば体重のかかり方がアンバランスになります。
さらに、骨盤がゆがむ要因として猫背やストレートネックなど上半身のゆがみも絡んでくるので、実は股関節の痛みを治すためには痛みのある部分だけを治療していてはなかなかよくなりません。
一時よくなったとしてもまたすぐに股関節の痛みをぶり返すでしょう。
筋肉の緊張
「筋肉の緊張」が股関節の痛みを引き起こしている場合は、股関節の前側の筋肉の硬さや大腿部(太もも)の筋肉の硬さが大きな原因になります。
股関節を動かすための筋肉は、骨盤から大腿骨にかけてくっついている筋肉で、それらに緊張が生じると「動きのズレ」を引き起こします。
当院ではこれを「動作転位」と呼び、関節が正しい動き方をしていない状態と考えています。
歩行時や立ち上がる時、起き上がる時などに股関節が痛む場合はこの動作転位が起きていると考えてほぼ間違いありません。
この動きのズレを取り除き、股関節が再び正しく動かせるようにしていくためには、筋緊張をとった上で正しい動き方を導くトレーニングを行う必要があります。
もちろん当院の施術の中でもそういった手技を取り入れています。
股関節の痛みの治し方
股関節に急に痛みが出るとき、特に何も思い当たる原因がないことのほうが多いですが、それは普段から積み重なっているダメージが一線を越えてきたからであり、「なぜ股関節にダメージが蓄積してしまっているのか?」という原因を考えなければなりません。
この真の原因は突き詰めていくと「バランスのゆがみ」に行きつきます。
バランスのゆがみを正すには
股関節が痛いからといって臀部や大腿部の筋肉だけをマッサージしたり、骨盤のゆがみだけを一生懸命治そうと思っても根本的な解決にはなりません。
体全体のバランスを整え筋緊張を取り除くことで、股関節に疲労が蓄積しにくい体づくりをしていく必要があります。
もっといえば、多少股関節に負担がかかったとしても、睡眠をとることでちゃんと回復できるような体づくりをしていきます。
股関節の痛みが膝や足首からくることも
股関節の痛みを引き起こす要因が、膝関節や足関節の動きの悪さにある場合もあります。
膝や足の動きが悪いことで、それをかばおうとして普段よりも余計に股関節に負担をかけてしまうだけでなく、変な動かし方をしてしまうことでかえって股関節に動きのズレを生じさせてしまうことがあるのです。
もし、長年治療も繰り返しているのになかなか治らない股関節の痛みに悩まされている方は、もしかしたら膝関節や足関節の動きを改善することで一緒に股関節の痛みがとれるかもしれません。
股関節の痛みを自分でケアするには
股関節が痛いときに自分でできる最も簡単なケア方法は「足首を回す」ことです。
座った状態で自分の手で足先をつかみ、時計回しと半時計回しを10回ずつくらい、心地よく動かせる範囲で回すだけでもかなり有効なケアになります。
痛いほうの足だけでなく、両足ともやるといいでしょう。
しっかり足首を回すと、大腿部や臀部まで筋肉が動くのを感じられるはずです。
それを感じながら足首回しをすると、それだけで股関節の痛みが緩和される人もいます。
もちろん、これだけで全てが解決できるわけではありませんが、プラスαのケア方法として覚えておいて損はないですよ。
→ こちらの「骨盤矯正(無痛ゆがみ整体)」メニューもおススメです。