神奈川県相模原市中央区淵野辺3丁目22-2シルキーコダマ1F
シンスプリントとは中学生年代の部活動を頑張っている子供達に多い症状です。特に小学校から中学校に上がってそれまでと比べて練習量も急に増えるし内容もレベルアップする中学1年生に多い傾向があります。 シンスプリントの原因やシンスプリントの早期治癒のための治療方法をまとめてあります。放っておくと疲労骨折を起こしたり、痛みをかばって運動を続けることで腰など他の部位にも障害を起こすこともあるので、もし子供がスネあたりの痛みを訴えていたら軽視しないように注意深く見守りましょう。
シンスプリントは脛骨と言われる下腿部のいわゆるスネの骨で起こる骨膜炎です。長距離ランナーなどに多いと言われていますが、どんなスポーツでも起こり得る症状でもあります。
打撲などの一度の大きな衝撃でシンスプリントが完成するわけではなく、継続的な疲労性の病態であることも特徴の一つです。具体的には、足首や足趾を動かすための前脛骨筋や長母指屈筋、後脛骨筋などの筋肉に亜急性のダメージを受け、それらの筋肉が付着している脛骨の下1/3部分での骨膜炎を発症します。
前脛骨筋を始めとするこれらの筋肉に負担をかけ続ける要因としては、「急な運動量の増加」「筋力・柔軟性不足」「運動環境(硬いコンクリートの上など)」「偏平足・開帳足」といったことが挙げられます。さらに骨格のバランスや姿勢、身体の使い方によって脚全体に負担を溜めやすい状況があるとシンスプリントの発症率はグンとアップします。
シンスプリントの症状は放っておくと徐々にひどくなっていきます。シンスプリント発症初期には運動開始時に脛骨脛骨部に疼痛が発生し、ある程度の時間トレーニングをしていると痛みが緩和されます。そしてまた練習後に鈍痛がやってくるというサイクルをしばらく繰り返します。シンスプリントをそこからさらに悪化させると運動開始時はもちろん、運動の最中、ワークアウト終了後にも強めの痛みを感じるようになります。もっと悪化すると安静時痛まで感じられるようになり、日常の歩行や立ち上がりの動作も苦痛になります。
シンスプリントを発病させているということは、骨膜だけでなく前脛骨筋・後脛骨筋・趾伸筋・趾屈筋の機能も損なわれている状態なので、走った際やジャンプをした際に足を着いた時の衝撃を上手く吸収することができません。それはすべて脛骨などの骨に伝わり、後に疲労骨折を起こすことが多いということも頭に入れておきましょう。
シンスプリントの治療方法は筋肉の緊張を緩和させることから始まります。前脛骨筋周辺に付着する筋肉のストレスを取り除き、炎症部への負担を軽減していきます。ただ、それだけではシンスプリントの治し方として不十分であり、運動を再開すればシンスプリントはすぐに再発する可能性が高いです。
シンスプリント発症に至るまでを逆算していくと、前脛骨筋や後脛骨筋の疲労蓄積があり、その疲労蓄積を発生させているのは膝や股関節の使い方が正しくないことが隠れており、正しくない使い方をしてしまうのには骨盤や背骨のゆがみが関係しています。詰まる所、シンスプリントの原因を掘り下げていくと「姿勢不良」にたどり着くのです。陸上部やバスケットボール部の子供たちが片足だけシンスプリントになってしまうことが非常に多いのもその証拠です。
シンスプリントの早期治癒のための治療方法をまとめると、良い姿勢を作り、股関節・膝関節・足関節の使い方を改善し、原因筋の硬さをとる。これらがセットになって初めてシンスプリントは本当の意味で克服することができるのです。
シンスプリント治療を進めていく上で、ほとんどのケースで該当するのが「練習を休めない」という点。本当は練習を休んで患部を安静にするのが治すには一番早いというのが大前提です。しかしながら、セルフケアも含めて治療頻度や内容を考えれば、できる範囲のトレーニングや運動をやりながら治すことも十分可能です。そこで手助けの一つの選択肢としてテーピングやサポーターの着用を考えるはずです。
シンスプリントのテーピングは、すねの内側の腓腹筋と脛骨の境目あたりに伸縮性のあるテープを縦に貼るのが一般的です。このとき、下から上に、足首上あたりから脛骨の上1/3くらいのところまででOKです。
シンスプリント用のサポーターはドラッグストアやスポーツ用品店でも購入することができますが、靴下のように履くタイプよりも巻いて圧迫力を調節できるタイプの方がオススメです。ただ、シンスプリントを抱えながらテーピングやサポーターを活用する上で忘れてはいけないのが、あくまでも「一時的な痛みの軽減」であり「シンスプリントの根本改善」ではないというところです。
シンスプリントは1度の外力で急性的に発生するわけではなく、いわば慢性的な疲労蓄積の結果なので、早く良くするためと再発の防止のためにもセルフケアが効果的です。シンスプリントの原因筋をしっかり温め、冷やさないことも大切です。
自宅でストレッチなどをする場合は、足関節の底屈と背屈のストレッチを行いましょう。タオルを指に引っ掛けてストレッチするとやりやすいです。ただ、炎症が強い場合はその底屈背屈動作だけでも痛みが出るので、その場合は無理に伸ばしてはいけません。
シンスプリントは圧痛があるのも大きな特徴なので、ゴリゴリマッサージをするのも徳永接骨院では推奨していません。人間、痛みを感じると逆に防衛反応が働いて筋肉が硬くなってしまいます。するとかえってシンスプリントの治癒を遅らせることになるので、気を付けましょう。
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